著者が亡くなる少し前に発刊された書籍で、それまでの人生を"冒険"と表現した自伝的エッセイ。
著名な音楽家がどんな感覚で、何を見てどう感じ・考えているのか?、など、興味を惹かれた。
それにしても、日本という狭い舞台に収まらなさ加減には、凄いを通り越して笑ってしまう。
優れた才能と努力、持ち合わせた気質も運を呼び寄せ、気力の強さがチャンスを活かす。世界的な成果を収める人というのは、やっぱり違うものだなあ...とボンヤリと想う。
後進育成にも尽力され、人間的にもバランスの取れた方だった。如何にも"芸術家です!"という、悪い意味での破綻を来していない人だったという印象。
周囲で、一度でも接した人達が、その魅力に惹かれたのも分かる気がする1冊でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2018年2月9日
- 読了日 : 2018年2月7日
- 本棚登録日 : 2018年1月27日
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