文学はおいしい。

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  • 作品社 (2018年9月20日発売)
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本棚登録 : 75
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 目次を開くと、まるで何処かのお店の品書きを見ているようだ。その数100種類。小説・エッセイなどに登場する食べ物、飲み物の食の歴史、それらが作品に使われた意味、簡単な作り方やレシピまで挿絵とともに綴られている。
 ちなみに、角田光代『八日目の蝉』の作品の章では、「どんな人間にも、生きている価値があるということだろう。素麺の切れ端・ふしのおいしさは、希和子の人生と思いの象徴だろう。」…と本書で語られている。

 サンドイッチの章で、宮本輝『水のかたち』に登場するキュウリのサンドイッチが、書かれていないのが残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年12月23日
読了日 : 2018年12月23日
本棚登録日 : 2018年12月23日

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