「男なんて、惚れるもんやない」と常々言っていた姐さん。間夫に翻弄され、身体を壊して里に帰った姐さん。
嫌いな男であろうと、床では惚れているように演じ、手練手管で相手をはまらせる遊女。なのに、同じ寂しさを知る徳兵衛に出会ってしまった。本当に愛しい男の前ではただの女になってしまう初。
江戸時代、元禄期の大坂で実際に起きた、醤油屋の手代・徳兵衛と、堂島新地の遊女・初の心中事件をもとに書かれた人形浄瑠璃の古典演目『曾根崎心中』を角田光代が小説化。
なんてせつない、なんてかなしい、なんておろかな…
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
逃避行。
- 感想投稿日 : 2014年4月30日
- 読了日 : 2014年4月30日
- 本棚登録日 : 2014年4月23日
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