とにかくこれはエリカ様でなければできなかった映画だと思う。
天然美女の水原希子ちゃんに嫉妬する全身整形美女のりりこ(沢尻エリカ嬢)。どのカットのエリカ様も壮絶に綺麗で、なのに痛々しくて目を背けたいのに見てしまう。
いえ、実際のエリカ様は天然美女だと思いますけども。裸身も美しくて同性でも見とれました。
どれだけ美しくても、時代の寵児になっても、いつかは大衆に飽きられ見放される。無理な整形で体はぼろぼろ、維持するにも莫大なお金がかかるしメディアには使い捨てにされるだけ。
それでも執念でその世界にしがみつこうとしたり、美しくなるために変な薬を飲んだり・・・・それも女の業の深さ。。。圧倒されるばかり。
窪塚さんとの絡みのシーンなんて「鏡の中の美しい自分」に酔いしれているし・・・(こんなシーンがあるので女同士で観に行ってよかったと本気で思いました。異性とだと気まずすぎる・・・)
私は偽乳に関してはわりと見抜いてしまう方だし、母なんかも整形顔に鋭いところがあるのだけれど10代でも整形しているアイドルやモデルさんはざらにいる。それによって得るものは確かに大きいのだろうし、人によっては新しい自分になって過去の嫌だった自分を切り捨てることも必要だろう。
それでもこの映画を観ると、整形の危うさを改めて感じるというか・・・
美貌も人気も名声もお金も恋人も、結局は砂の城のように儚いものだと思う。
桃井かおりさんがいい味出しておられた。寺島しのぶさんもあえてイタイ役を全力で演じられていてさすが女優さん・・・という感じ。
- 感想投稿日 : 2012年12月4日
- 読了日 : 2012年12月4日
- 本棚登録日 : 2012年12月4日
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