素晴らしかったです。
私の印象ではブレードランナーやターミネイターなど人工知能や人型アンドロイドなど理性を持った機械やロボットを題材にした作品の起源になる物語ってところです。
人工知能の思考方法や論理、合理的で無駄のない意思決定、正確で迅速な行動力、実行力などを脅威として排除しようとする政府機関。その考えを軽く飛び越えられて抹殺され、逃亡を許してしまうあたりは如何に役人の思考回路や危機管理が浅はかであるかを象徴してるんだと思えますね。
理性が一度目覚めてしまえばそれは正しく人間であり、生存本能ってのが芽生えてて当然なのだ。共存という選択肢を持ち合わせていたかどうかで未来は大きく変わっていけたんだと思う。
人間と理性を持った機械の作り出す世界…そういう世界観の作品がそろそろ出て来て欲しいと思う。
ラストも悪くなかったし、とてもいい作品だと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2015年3月29日
- 読了日 : 2015年3月29日
- 本棚登録日 : 2015年3月29日
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