本を読むことで得られる感覚、覚醒、異端になること、恐れぬこと、救われることを、皮肉とロマンチシズムとともに、本が失われた世界の中で、全力で肯定してくれる。
この本が書かれた時より、既にこの本が描いた年代の方が近い今、預言書としてここまで現在の空気を批評してくれるなんて。
”ただ芝を刈るだけの人間と、庭師とのちがいは、ものにどうふれるかのちがいだ”
”いまは、なんでも見てみたい。見たものがおれのなかにはいるときには、そいつはまるでおれじゃないが、しばらくたって、はいったものがおれのなかでひとつにまとまると、それはおれになる。”
読書状況:読み終わった
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書籍
- 感想投稿日 : 2018年7月9日
- 読了日 : 2018年7月9日
- 本棚登録日 : 2018年7月9日
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