華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF フ 16-7)

  • 早川書房 (2014年4月24日発売)
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感想 : 465
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本を読むことで得られる感覚、覚醒、異端になること、恐れぬこと、救われることを、皮肉とロマンチシズムとともに、本が失われた世界の中で、全力で肯定してくれる。
この本が書かれた時より、既にこの本が描いた年代の方が近い今、預言書としてここまで現在の空気を批評してくれるなんて。

”ただ芝を刈るだけの人間と、庭師とのちがいは、ものにどうふれるかのちがいだ”

”いまは、なんでも見てみたい。見たものがおれのなかにはいるときには、そいつはまるでおれじゃないが、しばらくたって、はいったものがおれのなかでひとつにまとまると、それはおれになる。”

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 書籍
感想投稿日 : 2018年7月9日
読了日 : 2018年7月9日
本棚登録日 : 2018年7月9日

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