バック・トゥ・レトロ 私が選んだもので私は充分

  • 講談社 (2018年11月15日発売)
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感想 : 27
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この本を一言で説明するのならば、まさに“レトロへの回帰“のすすめ。毎日幸せに暮らすのではなく、ご褒美的な楽しみや待つことの愉快さを学ぶことが大切だと感じた。雨の日があるから晴れの日のありがたさを知るのと一緒。物事は全て表裏一体。(もちろん雨そのものを楽しむことも素敵だけれど*) 

【読書メモ】
○1日にたった一回だけの「小さな習慣」をつくる
習慣はそれがたとえどんなに小さいものでも私たちの力になる。
⇨例:1日に本を1ページ読む、腹筋1回だけなど
その日のうちに使った金額をメモすると浪費予防(アメリカスタンフォード大行動科学者B.J.フォッグ氏)

○「自分でできることは自分でする」
常に忙しそうな人の大半は死ぬほど退屈している
⇨退屈から逃れるシンプルな方法は「自分でできることは自分でする」こと

○散歩は誰にでもできる、全くお金のかからないレトロな楽しみ。

○選択肢が多いほど不安も多くなる
⇨例:お人形遊びが大好きだった子が、周りの大人たちからのたくさんの人形のプレゼントが理由でぱったり辞めたわけ。「あんなにたくさんのお人形とは遊べないわ」

○これだけで幸せと感じることのできる物との出合い
大切なのは浪費させようとする社会にノーということ

○自分自身を受け入れ人真似を拒否。これこそが「ヴィンテージ」年季の入った態度。

○今求められているのは成功の証による「もの」ではなく「経験」の蓄積

○英語でプレーンと読む楽しみ方
⇨ヒュッゲ的な考え。思いっきりくつろいで、パジャマのまま気ままに映画鑑賞、のように社会的に自分を高めようという堅苦しい物ではなく自分をあえて「下げる」楽しみ方

○本はこれからも私たちの砦
電子書籍と紙の本では脳の刺激される部位が異なる。二つのグループに同じ小説を読ませると、電子グループは75%が難解に感じ、書籍グループはわずか10%。つまり私たちの認識能力はデジタルでは落
ちてしまう。

【心に残った言葉たち】

○人生にはふたつの道しかない。
ひとつは奇跡などまったく存在しないかのように生きること。
もうひとつは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ。
ーーアルベルト・アインシュタイン(ドイツ生まれのアメリカの理論物理学者)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月21日
読了日 : 2021年2月21日
本棚登録日 : 2020年12月30日

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