外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2012年9月14日発売)
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 外資系投資銀行に勤めた(ている?)経験のある筆者が、高給だがすぐ馘首されることで知られる投資銀行の内幕やその仕事の金融経済へ与える影響を述べている本である。
 内幕といっても暴露ものではなく、業務内容の分類やそれぞれの実務の紹介である。リーマンショックやユーロ危機もどうして発生したかを説明し、世界経済に大きな影響を与える理由を解説する。そして、今後のこれらの大きすぎて潰せないといわれる投資銀行の今後について予想する。
 読みやすい語り口で綴られているが、その内容は金融危機について書かれた多くの解説書やドキュメンタリーから窺える内容と違いはない。日本の外資系投資銀行のサラリーの話が何度となく出てきて、筆者はいくらもらっていたのだろうかなどと下世話な感想を抱かせるような三面記事的な視点で描かれてところが大きく違うところだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読んだ本
感想投稿日 : 2014年5月4日
読了日 : 2014年5月4日
本棚登録日 : 2014年5月4日

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