「孫子」とは、今から2500年前に、呉の孫武という将軍によってまとめられた世界最古の兵法書。「戦わずして勝つ」「勝算なきは戦わず」というふたつの前提に立ち、弱をもって強に勝つための原理/原則や、戦略/戦術について説く。「水の在り方」を理想とするその内容は、情報を集めて戦局を正しく把握し続ける→なるべく敵の戦力を分散させる(反対にこちらは集中する)ための諸作戦を実行する→機を見て兵力に応じた戦い(包囲/攻撃/分断/勇戦/退去/不戦)を仕掛ける→常に情況に対応して変化し続ける、と展開される。この古典が今も色あせずに読まれ続けるのは、人間心理の洞察に基づいて書かれているからであり、それは人間心理が昔も今も変わらない証ではないかと感じた。
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- 感想投稿日 : 2014年1月13日
- 読了日 : 2014年1月13日
- 本棚登録日 : 2014年1月13日
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