「孫子の兵法」がわかる本

著者 :
  • 三笠書房 (2004年5月1日発売)
3.32
  • (8)
  • (12)
  • (44)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 199
感想 : 22
3

「孫子」とは、今から2500年前に、呉の孫武という将軍によってまとめられた世界最古の兵法書。「戦わずして勝つ」「勝算なきは戦わず」というふたつの前提に立ち、弱をもって強に勝つための原理/原則や、戦略/戦術について説く。「水の在り方」を理想とするその内容は、情報を集めて戦局を正しく把握し続ける→なるべく敵の戦力を分散させる(反対にこちらは集中する)ための諸作戦を実行する→機を見て兵力に応じた戦い(包囲/攻撃/分断/勇戦/退去/不戦)を仕掛ける→常に情況に対応して変化し続ける、と展開される。この古典が今も色あせずに読まれ続けるのは、人間心理の洞察に基づいて書かれているからであり、それは人間心理が昔も今も変わらない証ではないかと感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年1月13日
読了日 : 2014年1月13日
本棚登録日 : 2014年1月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする