吸血の家 (講談社文庫 に 22-4)

著者 :
  • 講談社 (1999年7月1日発売)
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本棚登録 : 377
感想 : 43
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美人姉妹に旧家での惨劇…横溝作品を彷彿させる妖しさに冒頭から惹き込まれます。
『足跡なき殺人』が2つ、密室殺人が1つと内容が盛り沢山ですし、物語の作り込みが丁寧で好感が持てました。
24年前の『足跡なき殺人』はシンプル且つ虚を突いたトリックで感心しましたが、テニスコートの『足跡なき殺人』は微妙でした。巧く盲点を突いてはいますが、よくよく考えると、地面の状態を見ればバレバレだと思います。旧家でテニスコートというのも若干浮いているので、なくても良い気がしました。
その他、蘭子のネタバレつきの推理小説批評にが鼻につきましたが、総合的に見ると良作な推理小説だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: な行の作家
感想投稿日 : 2014年7月16日
読了日 : 2014年7月16日
本棚登録日 : 2014年7月16日

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