【クラブのキング】女優のヴァレリーは、ある国のプリンス、ポールと婚約しているが、現在撮影中の映画のプロデューサー、リードバーンに何やら弱みを握られているらしい。リードバーンは撮影に口を出し、俳優をクビにするなど強引な男で、敵も多かった。彼が自宅で殺されているのを発見したヴァレリーは、隣りのオグランダー家に助けを求める。ポワロはポール公からスキャンダルにならぬよう極秘調査を頼まれる。
トランプが一枚足りないというところから導き出すポワロの推理はなかなかのものでしたが、なぜリードバーンとオグランダー家が隣り同士なのかなど、設定や展開が割と強引なのが気になりました。
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【夢】ポワロは、百万長者でいわくつきの人物ベネディクト・ファーリーから相談を受ける。それは奇妙な夢の話だった。毎晩毎晩、自分がピストル自殺する夢を見るという。彼の回りには年若い夫人や娘のジョアンナ、有能な秘書のヒューゴー、かかりつけの医師などがいる。そして、とうとうベネディクトは夢と同じように自殺を遂げてしまった。
とても魅力的な謎ですが、概ね察しがついてしまうのが残念。ただ、原作ではやや苦しいと感じた殺害方法が改善されているのは良かったと思います。
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- 感想投稿日 : 2015年5月15日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2015年5月15日
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