ぼくが すなはまで ひろったのは、
にじいろに かがやく とびきりきれいな 貝がら。
よるになると、そのホルンみたいな ラッパ貝がらから、
女の子の うたごえが きこえてきた。
「いっかい あってみたいな……。」
目をあけたとき、ぼくは まっしろな どうくつのなかに いた。
どうくつのそとは、ひろい すなはまと 青い海。
うたをうたっていた 女の子は、どこにいるんだろう。
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道ばたでひろったものをコレクションしているミッチが、ひろったものをきっかけにしてふしぎなともだちと出会う創作童話シリーズ第3弾、2021年8月刊
ミッチのたからばこに入っているのは、まんまるのどんぐり、きんぴかのペンのキャップ、テントウムシのかたちのじしゃく、よつばじゅなくてむつばのクローバー……
「なんでこんなものをひろってくるの」とついつい言ってしまいそうになるけれど、子どもにとってはとくべつなもの、魔法によって世界が広がるもの、そしてあこがれとときめきと勇気をもたらすもの
1、2年生におすすめ
“ミッチの道ばたコレクション”シリーズ既刊
『セミクジラのぬけがら』2019年7月
『ドラねこまじんのボタン』2020年10月
コマツシンヤの描くミッチと“あおちゃん”がなんとも愛らしい
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ひげうさぎ文庫
- 感想投稿日 : 2021年9月19日
- 読了日 : 2021年9月18日
- 本棚登録日 : 2021年9月19日
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