あした、また学校で (文学の扉)

著者 :
  • 講談社 (2019年10月31日発売)
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6年生の一将は弟で2年生の将人が泣いていたと聞かされる
大縄跳び大会の朝練に来なかったことをみんなの前で先生に強く怒られたらしい

「大会で勝つためにうまく跳べない子は朝練に参加するべき」
というのが先生の言い分

でも、朝練は自由参加のはずだったのでは
そもそも、大縄跳び大会に参加するのは勝つためなのか
勝つことがそんなに大事なのか

「学校は、だれのものかって……考えたことはありませんか?」
若くて頼りなさそうなハシケン先生のひとことがみんなの心に波紋をひろげる

大会にはもう参加しないと言って学校を休む将人
そんな将人にアニキとしてできることを考える一将

友だちや先生、親や地域のおとなたちを巻き込んで
大縄跳び大会が開幕する

『セカイの空がみえるまち』『となりの火星人』(ともに講談社)で小中学生の言葉にならないホンネをくみとり描き出した工藤純子の最新作

みんなが行きたくなるような学校にするにはどうしたらいいか
みんなで読んで考えてみよう

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ひげうさぎ文庫
感想投稿日 : 2020年1月8日
読了日 : 2020年1月7日
本棚登録日 : 2020年1月8日

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