両親、弟、祖父母と二世帯住宅に暮らすひより
いとこで同い年のハルくんが母に捨てられ、家にやって来たのが5歳のときだった
ハルくんは人と気持ちを通じ合わせてコミュニケーションをとるのが苦手な男の子
世話をするのはもっぱら祖母で、頑固者の祖父はハルくんが理解できず怒鳴ってばかりいる
人の気持ちが読めないハルくんが巻き起こす騒動に家族が翻弄され……
人の心の中は、どうしてこう見えにくいんだろう。
友だちでも。
家族でさえも。
微妙なバランスで成り立っていたところに“ハルくん”という異分子が投げ込まれた家族
お互いの気持ちに向き合い、見つめ直し、理解し合っていく姿がひよりと祖父の視点で交互に語られる
“コミュニケーションの根幹を正面から捉えた著者渾身の1冊”──出版社サイト「編集者より」
『むこう岸』で第59回日本児童文学者協会賞(2019年度)を受賞した安田夏菜の最新書き下ろし
このところ元気な「文研じゅべにーる」に続く「文研じゅべにーるYA」レーベルから、2023年10月刊
発達障害の子の描写にリアリティ
Cコード8393で“YA”分類だが、どの年代の読者にも響く物語──年配の男性は祖父の言動に共感できるにちがいない
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ひげうさぎ文庫
- 感想投稿日 : 2023年12月29日
- 読了日 : 2023年12月21日
- 本棚登録日 : 2023年12月29日
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