【きょうの一冊】
『パディントン妙技公開』
マイケル・ボンド/福音館文庫
ルーシーおばさんの誕生祝いに里帰りしたペルーから帰る船上のパディントン
幽霊さわぎにパーティ飛び入り、賭けの賞金を株券詐欺にだましとられて犯人逮捕の大手柄...
われらが愛すべきクマのエピソード7編がつまった福音館文庫のパディントンシリーズ全10巻の7作目
本家のユーモアとウイットを駄じゃれとことばあそびにくるんだ邦訳も読みどころのひとつ
「おわかりかと思うが、きみのおかげで、本船は、昨夜、一時航行を停止せざるを得なかったのですぞ」
「低姿勢ザルって?」
「身元調査をして、信用度をチェックするために、親族から何からみな調べて……」
「心臓から何からみな調べる!」
「警察の者だ。すまんが、署まで来てもらおう」
「避暑だって! でも、ぼく、ペルーから帰ってきたばかりなんです」
「避暑じゃない。警察署だ。取り調べのため、身柄を拘留する」
「鳥を調べる? 身とガラと香辛料? お料理のことなら、バードさんに聞いてください」
「このクマさんは、アルセーヌ・ルパンの上をいってますよ!」
「何ですって! ぼくが、ロールパンの上にいるって?」
「あなた、ロシアの方?」
「ええっ? いえ、ぼくは卸し屋じゃありません」
映画『パディントン』『パディントン2』を見た人もこれから見る人も
生誕60周年記念「くまのパディントン展」を見た人もこれから見る人も
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ひげうさぎ文庫
- 感想投稿日 : 2018年5月3日
- 読了日 : 2018年5月2日
- 本棚登録日 : 2018年5月3日
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