教場

著者 :
  • 小学館 (2013年6月19日発売)
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感想 : 552
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再読。
シリーズ第4作の「風間教場」を読もうとして、第1作「教場」の宮坂が登場したので読み直すことにした。
さて、初めて本作を読んだのは約10年前。当時は警察学校を舞台にしたミステリが珍しくもあり、面白く一気に読んでしまった記憶がある。
今回改めて読み直してみると、当時の物珍しさだけでなく、やはり作品としてのミステリ要素や緊迫感が十分にあり読み進めさせる力強さがあることを再認識した。現在シリーズとして第5弾まで出ていることを考えれば当然といえば当然か。
唯一疑問に思った「実際の警察学校もこんなに次々と問題を起こして辞めるのだろうか」という点についても、ネットで検索してみれば脱落率は20%とも30%とも言われており、満更リアリティのない設定とも言えないのだなと納得した。
これだけ過酷な指導を受け、卒配後も現場で任に当たっている警察官に思いを馳せれば、以前ほんのちょっとだけの一時停止違反でキップを切られ、「冗談じゃないよ、もっと他に捕まえるべき奴がいるだろうが」とムカついた過去の経験も、彼らの真面目な職務遂行のお陰で日常が平和に保たれているのだと思うことにした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月11日
読了日 : 2023年12月11日
本棚登録日 : 2023年12月11日

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