検察側の罪人

著者 :
  • 文藝春秋 (2013年9月11日発売)
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感想 : 248
4

ミステリの構成としては倒叙ものと言っていいと思う。前半が丸っと犯行までの序章となっており、後半はどうやって暴かれるのかという構成だ。

元々司法試験に合格して検察官を選択する人は正義感の強い人だろうと思う。但しその「正義感」というのが厄介で、個々人の生い立ちや職業倫理などによって様々な上、正義を訴える人は我こそが正しいと思っているため妥協しない。他者の考えに対して譲らない。非常に面倒な感性だ。

本作はミステリとして良く出来た作品ではあるが、私個人の「正義感」からすると納得出来るような結末ではないので☆4とした。
正義感って難しい…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年7月27日
読了日 : 2023年7月27日
本棚登録日 : 2023年7月27日

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