バレットジャーナル 人生を変えるノート術

  • ダイヤモンド社 (2019年4月18日発売)
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 この本は、自分が漠然とスケジュール管理やタスク管理をしたいと思っていた時、偶然バレットジャーナルという言葉を知り調べた。その際、この本があることを知り、読もうと思った。

 この本に書かれているバレットジャーナルは、自分の日々の仕事や生活の中で、計画、実行、記録を1冊のノートで行うノート術が書かれていた。このノート術を活用すると生活における「生産性」「マインドフルネス」「意志力」を高め、よりよい人生を送ることができる様になる。
著者は注意欠陥障害(ADD)を患っており、生活に生き苦しさを感じていた。そこでいろいろ試行錯誤しながら生み出した結果だそうだ。これらは、スケジュール管理、ToDoリスト、メモ、アイディアノートなど様々なことを行える様にしたメソッドを紹介していた。また、自己啓発やビジネス書で出てくる様な内容や考え方と、合わせてそれらをバレットジャーナル実践法という形で活用方法が紹介されていた。1冊で何冊かを読んだくらいの内容が書かれており、本を初めて読む人にも良いと思った。バレットジャーナルは自分に合ったカスタマイズすることを推奨しており、自分にとって価値あるものをノートに書き出していって欲しいそうだ。

 バレットジャーナルの特徴は、ラビットロギング、コレクション、マイグレーションの考え方がある。これらは、必要な情報をすばやく記録/整理し、必要な行動を見極め達成させていくというものだ。
 ラビットロギングは箇条書きを主体としてすばやく必要な情報を記録/整理していくもの。バレットとは「・」の記号のことで、この記号によりなんの情報かを素早く分類する。
 コレクションは関連のある情報をページにまとめておくもの。コレクションには、インデックス、フューチャーログ、マンスリーログ、デイリーログがある。それぞれに必要な情報がまとめられ、自分の思考を整理することができる。
 マイグレーション(移動)とは、未完や不要となったタスクを整理し、必要なものを計画(移動)すること。生活や仕事において、本当に必要なものに集中することができようになる。

 本書では、生産性、マインドフルネス、意志力をバレットジャーナルの3本柱と置いている。
 生産性とは、頭のなかのごちゃごちゃを整理しぼやけていた問題を明確にとらえること。必要なことに目を向けられる様になる。
 マインドフルネスとは、「いま」に向ける意識を高めること。いま自分がしていることを、なぜしているのか意識できるようになる。
 意志力とは、信念と行動の橋渡しをすること。「こう生きたい」と願う人生を意識して日々を過ごせるようになる。
 これら3つができるようになることで、周りにいちいち反応せず自分で人生の舵を取れるようになり、本当に自分が達成させていきたい事、やりたい事ができるようになる。

 この本には自己啓発やビジネス書にある様な内容も書かれている。自分が気づいたり良いと思ったものは、7つの習慣に出てきた、影響の輪、緊急重要マトリクス、終わり(死)から考えると似たものがあった。その他、フローへの入り方。感謝ログ。1日から得られる経験や気づきの最大化などがあった。また、それらのノートへの実践法が書かれていた。

 自分は、単純にフューチャーログ、マンスリーログ、ウィークリーログ、デイリーログをシンプルな様式で使っている。実践してみて、生活での生産性は向上したし、次にやることも明確になった。思考の整理ができ、自分の考えを人に伝えやすくなったと感じている。また、タスクから自分にとって価値のあるものを見つめなおすことができる様になったと思う。今後も工夫しながら続けていきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月15日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年2月28日

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