世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる

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  • Audible Studios (2019年8月23日発売)
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 脳科学で瞑想を説明している。瞑想をすると集中力が高まる。また、瞑想をして脳疲労が消えると、頭が冴える。と本書は述べている。話が小説になっていて読みやすかった。

 科学的に正しい「脳の休め方」がある。脳は何もしないでも、勝手に疲れていく。脳は身体が消費する全エネルギーの20%を使っている。この消費エネルギーの大半はDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)という活動に使われている。DMNは頭でぼーっとなにかを思っている状態のこと。

 マインドフルネスで脳を休息させられる。マインドフルネスに代表されるのは「瞑想」。瞑想はスティーブ・ジョブズが実践していたことで有名。グーグルでもSIY(サーチ・インサイド・ユアセルフ)研修が取り入れられている。

 人の脳は「自動操縦」することが得意。食べる、歩く、歯を磨く。この時自分の意識は過去や未来に行っている。「いま、ここにある」ことに意識が向いていない。つまり、集中できていない状態。集中でき、リラックスしている状態をスポーツではZONEに入るといわれている。

 自動操縦を脱する方法は「ラベリング」をするといい。呼吸に合わせて数字を唱えるなど。または、歩行の動作を意識し一つひとつにラベリングをしていく。

 マインドフルネスを継続すると脳が変わる。これを脳の可塑性という。疲れづらい脳が手に入る。

 現代人はタスク・オリエンテイッド「なにをするのか?」になりがち。マインドフルネスは「どのようにあるのか?」を重視している。マインドフルネスを習慣にし、頭が冴えた状態を継続すると幸福度が上がる。

 なにかに時間を費やすより、なにもしない時間をつくった方が実は幸せになれる。瞑想は習慣にした方がいいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年6月29日
読了日 : 2021年6月29日
本棚登録日 : 2021年6月29日

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