インド王妃の遺産 (集英社文庫 ウ 7-9 ジュール・ヴェルヌ・コレクション)

  • 集英社 (1993年11月1日発売)
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感想 : 7
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普仏戦争でフランスがドイツ(プロイセン)に負けた後に書かれた作品。
ヴェルヌは超・愛国者ですから、もともとフランス贔屓なところがありますが、
かなりこの作品ではドイツに敵対心を持った書き方がされてます。

ソーセージと、酢漬けキャベツ、そしてビール…という典型的なドイツ食に対して皮肉ってみたり、
何かを新発明するということは、基本的にはゲルマン人には向いてないとか…あららら(笑)。
あとがきで三木卓氏も書いてましたが、ふとヒトラーが説いたゲルマン人の優秀性について、
作品を読みながら考えずにはおられませんでした。どっちもどっちな事してるなァ…(汗)。

<あらすじ>
インド王妃にまつわる莫大な遺産が、二人の相続人に山分けされることになった。
フランス人のサラザン博士は、その遺産を用いて、アメリカ東海岸に理想都市
(というより衛生都市…)を建設し、科学者、芸術家などの、あらゆる教育環境を整備した。

続き→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-366.html

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2009年11月13日
読了日 : 2009年11月13日
本棚登録日 : 2009年11月13日

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