本当に文章の上手な作家さんだと思う。
物語序盤の、従兄妹である想子と瑞生の会話が秀逸。
「おれ、想ちゃんを抱きたい」
「抱いてるじゃない」
「こんなんじゃなくて、ちゃんとしたのさ」
「そんなことしたら、また病院いきだよ」
2人が男女の関係にあり、どうやら瑞生には心臓疾患らしい持病があり、
以前関係を持った際に発作を起こして入院した、というのが
このやりとりだけで伝わってくる。
直接描写は無いけどエロスですね。
物語自体はミステリー。
ちょっと緊張感に欠けてる印象はあるけど佳作です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
一般小説
- 感想投稿日 : 2012年1月14日
- 読了日 : 2012年1月14日
- 本棚登録日 : 2012年1月14日
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