リフレ政策寄りの経済学者が、AKBのシステムは、デフレの産物だとした前書に続き、アベノミクスの政策がうまくいったならばAKBが終焉するだろうということを論じた本。経済用語、著名な経済学者の理論なども駆使しながら、欧米・アジアを含めた世界のアイドル論、それらと経済との関連などをまとめている。
経済的な理論である程度は説明できるだろうが、文化や芸能等の世界は、数値化できない時代の流れや運なども非常に強い要素であると思うので経済学の対象としては適切かどうか疑問に思った。
感想としては、「経済学の主要な理論」を、「AKB等のアイドル文化を使って」説明すると、読者や聞き手には興味があるので理論などがわかりやすいと思う。しかし、「アイドル文化」を「経済学理論」で全て合理的に説明するのはやや難しいと思う。また、学問の分野で言えば、経済学よりも経営学のほうが向いているような気がする。
200ページの分量だが、経済学等の基礎的な知識があれば、あっという間に読める分量なので、話のネタに読んでみてもよいが間違っても学術的な研究ではないと思えた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
経済学
- 感想投稿日 : 2013年8月18日
- 読了日 : 2013年8月18日
- 本棚登録日 : 2013年5月19日
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