図説とあるように、絵や写真や図が非常に多いソ連史。書き方は事実を羅列するスタイルなので、ドラマ性はないので感動もないが、教科書的に事実はよく把握できた。
ロシアからソビエトに変わる時期に、共産党のみの状況を作りだした理論的な指導者レーニン。その後、ライバルを蹴落として独裁と呼ばれる権力を手にしたグルジアのスターリン。スターリンを中心とした大祖国戦争(第二次世界大戦)についてが前半の4章。
その後スターリン批判をしてキューバー危機の後に失脚したフルシチョフ。そのあとの保守派のブレジネフ、アンドロポフ、チェルネンコ。そして、解体のきっかけとなったゴルバチョフまでが後半の3章。
初心者向けとはいえ、全体を概観するには十分にまとめていると思う。ソ連を言葉だけではなく、イメージも含めて振り返るには良い本ではないだろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史・地理
- 感想投稿日 : 2012年2月26日
- 読了日 : 2012年2月26日
- 本棚登録日 : 2012年2月26日
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