迷走する家族: 戦後家族モデルの形成と解体

著者 :
  • 有斐閣 (2005年12月1日発売)
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本棚登録 : 91
感想 : 10
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「パラサイト・シングル」のネーミングでよく知られる社会学者の家族論。

基本的には、戦前・戦後(高度成長まで75年)・戦後低成長時代(98年)・その後という中で、家族のモデルが変化してきたことが家族のありかたを規定しているという論である。

特に家族モデルが、近代から現代に移り、目標とするモデルや手段が不明確になったのが、今の不透明な、「迷走する家族」の原因だと考えている。モデルが不明確になっているために、目的・目標・手段が混在となって、家族としてわからないことが多くなっているのではないか。

ただし、これは日本だけに限らず、先進国にはこのような形のことが見られることも含めて、社会学者ならではの政治の介入を求めている面もある。

歴史の流れ、モデルでの説明からすると読みやすい本では?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会学
感想投稿日 : 2011年6月27日
読了日 : 2011年6月27日
本棚登録日 : 2011年6月27日

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