ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2007年2月8日発売)
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本棚登録 : 676
感想 : 37
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正直に言おう、泣いた。

奴隷として生まれ、盗賊の村で人以下の扱いを受けてきたミミズクと、彼女を冷たい言葉で突き放しながらも、不器用な優しさで包んでいたフクロウ。

でもある日、王国の聖騎士がフクロウを捉えに来る。

記憶を亡くし、初めて愛を知り、優しくされるミミズク。でも彼女は記憶を取り戻すことを望み、そして思い出した過去を抱きしめてフクロウの救出に向かう。

ミミズクの過去があまりにも過酷なものだったために、どこか壊れたような天真爛漫さをもつミミズクがだんだんいとおしくなってきた。

フクロウからしたら敵役の王国の人々も、実はとても優しい。色んな示唆に富んだ良い話だった。

フクロウの言う通り、ミミズクはきっとフクロウよりも早く死ぬだろう。でも、それでも生きていける思い出をたくさん作ってほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年4月11日
読了日 : 2016年4月11日
本棚登録日 : 2016年4月11日

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