治療方針を自分で決められない患者と丁寧に話し合っていくことで、その患者の考え方がわかってくる。患者の無理はしたくない、でも生きたいという相反する気持ちを理解した上で、治療の提案をするのだと鎌田氏は述べています。
私には持病があり、投薬治療をしています。あまり改善せず、あるとき担当医に次のように正直に言いました。
「新しい薬を試したい気持ちもありますが、怖い気持ちもあります」
すると医師はイラつき気味に「じゃあ、どうしたらいいんですか」と言いました。
患者の揺れ動く気持ちを汲んで、治療法を考えるのが医者なのではないかとこちらも腹立たしい気分になりました。
鎌田氏のような患者の気持ちに寄り添う医師がどんどん増えてくればいいのにと思いました。
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2021年6月16日
- 読了日 : 2021年6月12日
- 本棚登録日 : 2021年6月16日
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