主人公の美月は2泊3日のツアーのうちに何が何でも参加者全員の遺言を完成させようと焦っていましたが、途中から傾聴に重きを置くようになります。
そうすると一癖も二癖もある参加者から、遺言作成の手掛かりになりそうなことを徐々に聞き出すことができるようになりました。
何でも押しつけではなく、ゆったりと構えて聴く姿勢で臨めば、相手も自然と胸の内を打ち明け、頭の中を整理していく方向で事が運ぶのだと感じました。
2泊3日で遺言を書き上げるのはさすがに難しいと思いますが、非日常の温泉に入って、リラックスして大切なことに思いを巡らせるのは、なかなか有効なことなのではないかと思いました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年4月27日
- 読了日 : 2022年4月9日
- 本棚登録日 : 2022年4月27日
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