灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)

著者 :
  • 小学館 (2011年9月17日発売)
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本棚登録 : 596
感想 : 75
4

さて、ロミオ氏の作品というわけでまた独自の世界観があるなぁと。
主人公だけに見える、武器。
それが熱意だったり、嫌味という圧力だったりしたわけですね。
そういった意味で、
最初の灼熱から始まり、最後の灼熱で終わる。
そんな物語ですね。

内容としましては、いうこと(マナー?)を聞かないクラスを
どうにかして、良いクラスにしようとする物語。
主人公は最初、聞かないクラスの一人であったが
外から自分のクラスを眺め、ここは、井の中の蛙なんだなと。
自分もヒロインと共に、クラスを良くしようと決意。
しかしながら、うまくいかない。
うまくいかないどころかだんだんとこじれていき、
最終的には文化祭でうまくいくと思ったはずの恋愛も失敗。
それから、生徒会選挙が始まるわけですが。
一度こじれた中をうまく戻して、ヒロインを生徒会長にすべくやったたつもりが、
失敗。
そして、ヒロインの中が選挙に負けた途端に崩壊。
自分を見失う状況になる。
主人公は、壊れたクラスに一人立ち向かって……。
そして、最後にはやっとヒロインも立ち直り、恋人になったという。

話としては、失敗に失敗に失敗。
そして、成功に思えてスタート地点に戻ってきたというもの。
どうなってしまうのだろうかと、最後までドキドキしました。
やはり、成功させるには失敗は大事ですね。
それに加えて、成功を完全にさせる必要もないのだなと教えて頂きました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2012年11月28日
読了日 : 2012年11月28日
本棚登録日 : 2012年11月28日

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