何度も見た好きなドラマにも関わらず、私は「王様のレストラン」をスーパーマン千石による三流レストラン再建の物語と思っていた。しかし、この本が指摘する「千石の限界」という視点から見ると、最終回に千石が言う「最低ではあるが素晴らしい」は、何が素晴らしいのか(そもそもなぜ失踪する必要があったのか)が分かった気がした。惜しいのは、この手のメディアミックス本にありがちな、本文の理解と無関係な膨大な注があることだ。読みにくいし、こんな体裁を装わなくても、この本には十分な内容がある。
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ビジネス本
- 感想投稿日 : 2015年7月29日
- 本棚登録日 : 2015年7月29日
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