晴れた朝それとも雨の夜 (単行本図書)

著者 :
  • 童心社 (2009年4月1日発売)
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本棚登録 : 133
感想 : 18
4

短編3作品収録。主人公たちはいずれも女子中学生。構成が面白い。
作品ごとに登場人物は異なるのだけど、主人公たちの学年が一話ごと一つずつ上がっていく。それにともない恋愛心理も大人っぽくなっている。
①「バースデーパイ」
中1。恋の始まる予感を残して終わる。
②「ホタルの基地」
中2。恋の自覚。
③「沢山さんの恋」
中3。両片思い。すれ違う恋。タイトルに違和感を持ちつつ読んでいたけど、沢山さんが主人公の由衣ちゃんに宛てた手紙を読んだときしっくりきた。
一番好きな話は「ホタルの基地」
主人公のあおいちゃんが小学四年生のときのバレンタインエピソードが良かった。
始まりと終わりの詩も素敵。そして最後の1文が心に響く。
〈かけがえのない一瞬の奇跡〉

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年2月29日
読了日 : 2020年2月26日
本棚登録日 : 2020年2月26日

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