これまでに過去,現在をテーマに小説を執筆されてこられた,平野啓一郎さんの「未来」をテーマにされた小説です。
「過去」や「現在」と異なり,不確かな「未来」をテーマにされた小説ですので,平野さんの大胆な想像で創られた世界観などを楽しみにして読みました。
テーマは,現在から未来における,「個」の在り方と,過酷な状況下における「愛」が大きなところかなと個人的には理解しています。小説を通じて,個人的にもいろいろ考えさせられることが多くありました。
過去を扱った「日蝕」「葬送」や,現在を舞台にした「顔のない裸体たち」などとは違う内容で,思索を深める一作だと考えています。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
平野啓一郎
- 感想投稿日 : 2011年8月13日
- 読了日 : 2011年7月3日
- 本棚登録日 : 2011年7月3日
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