哲人皇帝マルクス・アウレリウス帝の治世の後半と,その息子のコモドゥス帝の話です。哲人皇帝と言われたマルクス・アウレリウス帝の息子のコモドゥス帝は「帝国にとっての災難であった」と言われる程の治世であったわけですが,この2人の統治したローマを見ていて,親子のあり方と,成人するまでの教育や周辺環境の重要性について考えさせられました。私が結婚し,子供を持つ立場になったこととも関係するでしょうが。
これまでのローマでは,能力の低い指導者が現れても,それまでの指導者の業績や国力により,勢いを盛り返し再び成長軌道に戻ったのですが,これからのローマではそのようになりません。それは何故か? というのもこれからのローマ人の物語のテーマになります。
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塩野七生
- 感想投稿日 : 2014年5月18日
- 読了日 : 2014年5月18日
- 本棚登録日 : 2014年5月5日
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