書店で、膨大な数の書籍や雑誌から自分のお気に入りを見つけるのは楽しい。ただ、特に大型書店などでそのあまりの多さに辟易し、ついついamazonなどで知っている本を検索し、クリック1つで簡単に購入してしまうようになってしまっているのも事実。
この本は、“ブックディレクター”としてブックカフェのみならず様々な場所に書棚を作り、「お気に入りを見つける作業」の楽しさを提供し続けている幅允孝氏の、日ごろの活動を描いたものである。
新しい本との出会いを「幸福な事故」と表現する彼の言葉が、特に印象に残った。その出会いのために、書籍に関する膨大な知識を引っ張り出し、組み合わせ、その場所に応じた書棚を作っていく。
本にはまだまだ可能性があると再確認できたし、漠然とではあるけれど、いつか自分もこういう「人と本とをつなぐ仕事」に関われたらなと感じた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
役立つ
- 感想投稿日 : 2013年10月26日
- 読了日 : 2013年10月26日
- 本棚登録日 : 2013年6月20日
みんなの感想をみる