世界の奇妙な国境線 角川SSC新書 (角川SSC新書 38)

  • KADOKAWA(角川マガジンズ) (2008年5月10日発売)
3.34
  • (7)
  • (9)
  • (29)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 162
感想 : 16
4

 楽しんで読める本だが、世界には、飛び地やアンテナのように伸びた土地(国境)、不自然に直線的な国境など、様々な国境があり、その多くが戦争と結びついてきたこと、植民地支配や、利権や宗教、民族問題があることが改めてわかる。千島・樺太の問題、竹島、尖閣の問題についても、簡単だが触れられている。
(以下は 個人の感想・意見もふくめ)
 その中でも、2カ国にまたがって建てられている家でも上手く生活している人、協力して治安維持を行っているところもあるのが希望だ。
 国内の土地問題であれば今は民法で裁くのが当然であり、いつまでもヤクザの縄張り争いのようなパワーバランスや軍事的解決といった時代遅れの対応からは切り離していく時代だろうと思う。
 法と秩序による国際社会としての歴史分析とそれにともなく過去の必要な清算、愛国主義教育から平和教育への転換、自治権、利権の共同開発や分配についての合意形成などをねばりづよくやってもらいたい。
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2012年9月23日
読了日 : 2012年9月6日
本棚登録日 : 2012年9月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする