チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1982年9月28日発売)
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感想 : 272
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 久々に読んだ。
学生の頃に妹に勧められて読んで、大好きになったチェーザレ•ボルジア。顔もイケメンだったらしいけど、何より生き様がイケメン過ぎる。昔の地図や現在のGoogleマップを見たり、衣装や肖像画を検索しつつ読みました。

 15世紀後半にイタリア統一の野望を掲げ、自らの軍も国も持たない所から、イタリア全土の1/3を支配下にしたチェーザレの物語です。

 まぁ、軍と国は持ってなかったけど、法王の息子で、18歳で枢機卿に任じられてるし、“今世紀で最も美しい武将”と言われてたようだし、カリスマ性も賢さも持ち合わせてたようなので、持ってたものも多かった。

 政治的手腕に長けていたようで、フィレンツェの大使としてチェーザレと接していたマキャヴェッリは、『君主論』の中で“理想の君主”と称えてます。

 また、国土計画に関心があったレオナルド•ダ•ヴィンチは自分の理想を共同で実現する友人としてチェーザレと行動を共にします。

 チェーザレの簡単な経歴を

1475生まれ

1493年 18歳で枢機卿に(パパは法王)

1498年 枢機卿の地位を返上
イタリア統一の野望のため動き始める

1502年 元々法王領だった土地を取り戻したりして、イタリアの1/3に当たる中部を支配下に置く。

1503年 父である法王が病で亡くなる
チェーザレも同じ病に倒れる
    (多分マラリア)

完治する前に捕らわれたり、逃亡したりしつつも、義兄の国で再び戦いに参加するが、、、

1507年 31歳で亡くなりました。。。

いつの日かイタリア•スペインに聖地巡りに行きたい。

 惣領冬実さんの『チェーザレ 破壊の創造者』も面白いのでオススメです。なんせ惣領冬実さんだから絵も美しくストーリーも素晴らしい。12巻が出てから5年経つけど、、、信じて待ってます。

 内容が濃ゆいのと、物語の中ででも長生きして欲しくて1週間かけて読みました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2024年
感想投稿日 : 2024年2月9日
読了日 : 2024年2月8日
本棚登録日 : 2024年2月2日

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