郵便飛行業に命懸けで従事していた男たちの物語。
当時、夜間飛行は命懸けの仕事だった。一つのミスでも命取りとなってしまう。だからこそ、リヴィエールは部下たちに冷徹で厳格に接しなければならなかった。仕事への使命感がひしひしと伝わってくる。
家族や恋人など仕事以外に大切な存在がある者。死を怖れる者。気持ちがわかるからこそ、葛藤があり、心が揺れ動く。それでも夜間飛行の任務を遂行する決意をした彼らのことを思うと…
命懸けの仕事は今でもたくさんあるけれど、当時の夜間飛行はリスクが高すぎて、人の命以上に大切な手紙なんてあるのかな、と思ってしまうくらい。いくら誇りある仕事とはいえ、大切な人がこんなに危険な仕事をやるとしたら自分なら耐えられないかな、とか。
もちろん登場人物たちも悩み葛藤していた。これは、飛行機の操縦士でもあったサン=テグジュペリ自身の物語でもあったのだろう。それでも飛ぶことを選んだ彼らの誇り高さと決死の覚悟に胸を打たれた。
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- 感想投稿日 : 2023年10月7日
- 読了日 : 2023年9月30日
- 本棚登録日 : 2023年9月4日
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コメント 6件
1Q84O1さんのコメント
2023/10/07
ひろさんのコメント
2023/10/07
1Q84O1さんのコメント
2023/10/07
ひろさんのコメント
2023/10/07
かなさんのコメント
2023/10/08
ひろさんのコメント
2023/10/08