著者が"四国遍路"を通じて感じたこと、考えたことを綴った本。この文庫本のもとになった単行本が出版された当時、著者はまだ27歳!驚いた。
俺は"洞察力"という点において、そこそこ"非凡な"人間だと自惚れていた(そうすることで、おのれの"自信のなさ"を防衛していたともいえる)。
だが本当の"非凡な"洞察者というのは、著者のような人間をさすのだろう。思考の方向性こそ近いモノがあるのだが、著者は洞察がさらに深遠まで及び、"頭デッカチ"ではなく経験、行動力も伴い、かつ年が若い。
完敗だ(そもそも他人と自分を比較している時点で、俺は紛れもなく平凡な"俗物"なんだけど…)。
いまさら言うまでもないが、単なる"タレント本"ではない。"先達"の本としておすすめする。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年1月4日
- 読了日 : 2011年11月21日
- 本棚登録日 : 2024年1月4日
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