戦時も平時も、本質は変わらない貴族の浅ましさ。
ゲイと戦争。そんな視点があったなんて新鮮。
SMシーンに続いての、シャルリュスの老いの描写はみごと。
この巻の最後の100頁余りの記述は、文学の存在する根拠を示す。
作品のクライマックスである。
主人公が文学を、生の意義を取り戻す瞬間は、息をのむようだ。
「真の楽園は、失われた楽園だからである」。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本<文学>
- 感想投稿日 : 2020年4月21日
- 読了日 : 2020年4月23日
- 本棚登録日 : 2020年4月20日
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