失われた時を求めて(13)――見出された時I (岩波文庫 (全14巻))

  • 岩波書店 (2018年12月15日発売)
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本棚登録 : 139
感想 : 6
5

戦時も平時も、本質は変わらない貴族の浅ましさ。

ゲイと戦争。そんな視点があったなんて新鮮。
SMシーンに続いての、シャルリュスの老いの描写はみごと。

この巻の最後の100頁余りの記述は、文学の存在する根拠を示す。
作品のクライマックスである。
主人公が文学を、生の意義を取り戻す瞬間は、息をのむようだ。
「真の楽園は、失われた楽園だからである」。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本<文学>
感想投稿日 : 2020年4月21日
読了日 : 2020年4月23日
本棚登録日 : 2020年4月20日

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