現代物理の最先端概念をパズルを通して、感じてもらおうという著作。
啓蒙本では、数式が使えない代わりに、喩えが使われることが多いが、本書はそれをパズルで代えようとしている。
数式的な対称性やネーターの定理など、原理は説明されているが、数学を用いずに説明しているため、しっかり理解できたという感覚は得られないのではないか。
「学問に王道なし」ということをこの手の本を読む度に実感する。
本当に10年単位の回り道になるかも知れないが、専門書の学習を積み重ね、その峰に到達したときには計り知れない喜びがある。それなりの本にはそれなりの喜びしか伴わない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本<物理学>
- 感想投稿日 : 2023年9月20日
- 読了日 : 2023年9月20日
- 本棚登録日 : 2023年9月20日
みんなの感想をみる