自殺者の心理、状態について、生々しく書かれている。
著者も自殺衝動と戦い続けた人だから、他人事では無かったことが本文からよく分かる。日本語訳も素晴らしい。
自殺は私が18歳の時から向き合ってきたテーマで、現実と書物からたくさんのことを学んできたが、本書はその中でもひときわ貴重な物だ。
きわどい言い方だが、本書は自殺を真剣に考えている人にとって、助けにはならないかもしれない。しかし、自殺を社会の現象や問題として、正確につかむために、必要十分な内容が盛り込まれている。
文庫本で読めることに感謝したい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本<福祉・医療>
- 感想投稿日 : 2012年4月27日
- 読了日 : 2008年3月30日
- 本棚登録日 : 2012年4月27日
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