ホテル・ニューハンプシャー〈下〉 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1989年10月30日発売)
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本棚登録 : 1490
感想 : 87
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「開いた窓の前で止まってはいけないのだ」
そうだ、生きるのだ。

ホテルニューハンプシャーは3回生まれ変わる。
その度に思い出が増える。喪失も重なる。しかし、蘇生できるのが真のホテルなのだ。終わり方が良い。

奇妙奇天烈なようで、これほど緻密に構成された物語があるだろうか。

熊、犬、小人、差別、文学の創作、演技、成長、自死と事故死、二人のフロイト、ナチスとユダヤ人、大学、性の手ほどきはなぜ女性からなのか、ジェンダー、『グレートギャッツビー』、詩人に詩作をお願いしたくてもしなかったこと、司令塔、そして、家族。。。語り尽くせないテーマが沢山ある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本<文学>
感想投稿日 : 2022年6月15日
読了日 : 2022年6月15日
本棚登録日 : 2022年6月1日

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