「未来の学び」をデザインする: 空間・活動・共同体

  • 東京大学出版会 (2005年4月1日発売)
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女子大生の電子工作の事例は面白い。実践例をいくつかひもときながら、「学び」のデザインについて、解説。自分も「学び」のデザインをやってみよう。

・心理学の研究では、記憶と内容と覚えたときの状況とは深く結びついている。
・アトリエ的学習空間の利用、リフレクションの実施、ポートフォリオの制作
・ヴィゴツキー「人は社会・文化の中で媒介物(媒介者)を通して知識を構成する。そこで重要なのは、仲間、教師、道具、社会的人工物(制度など)である」=社会的構成主義
・エッカート。きまじめタイプと非まじめタイプ。
・つくる。語る。振り返る。
・人間の学習を「知識の獲得」という個人的な営みではなく、対話やコミュニケーションから生まれるものであり、その時の状況や文脈とは切り離せないものであることが明らかになってきている。(レイヴ・ウェンガー 1991)
・「どうして今、これを勉強しなければいけないの?」という問い。
・活動は、学ぶ内容と学ぶ意味を対にして提供している。活動は、知識や思考という栄養素が含まれていると同時に、それを学習者が取り入れることができるための「文脈」という水分もある豊かな土壌でもある。
・想像の共同体=関心共同体
・実践共同体(1.相互の従事 2.共同の事業 3.共有された集積物)
・アイデンティティを形成していくときに重要になるのが、その共同体特有の言葉遣いや価値観を共有すること。
・教えようとすると自らを振り返らざるをえなくなります。
・デザイン:A1活動の目標が明快 A2活動そのもが面白い A3葛藤の要素 S1居心地の良さ S2情報入手性 S3仲間との対話が容易 C1目標の共有 C2全員参加の保証 C3共同体のライブラリーづくり 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本<学習・教育>
感想投稿日 : 2011年12月28日
読了日 : 2011年12月28日
本棚登録日 : 2011年12月28日

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