新書769差別の現在 (平凡社新書 769)

著者 :
  • 平凡社 (2015年3月13日発売)
3.50
  • (2)
  • (3)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 124
感想 : 15
3

視点は良い。差別をする可能性は「わたし」にもある。そこから他人との関係をつくっていく。しかし、全体に冗長な感じが。前に読んだ新書2冊が濃密で良かっただけに期待値が高過ぎたかもしれない。

・「本名を名乗ったら、差別や排除は余計にきつくなる。でもそのなかで、数は少ないけど、本物の人に出会える。本物の友人に出会えるのだ」
・日本にある「眼差しの地獄」
・適切で適当な察しが苦手で、それができない他者に対して、一方的に「コミュニケーションに障害がある」と決めるとすれば、それは当事者が抱えている”生きづらさ”を、有無を言わさず封殺してしまう、微細ではあるが強大で執拗な「権力」行使ではないだろうか。
・人間としての怒りや恨みの表出と差別的表現。はだしのゲンを例に。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本<人権・平和>
感想投稿日 : 2015年9月18日
読了日 : 2015年9月18日
本棚登録日 : 2015年9月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする