2015年9月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。松山鏡、祭囃子が流れて、婦唱夫随、夏の讃歌、心の鏡、の5つの連作短編。相当に古い白銅鏡を磨ぐ「心の鏡」が秀逸。梟助が旅稼ぎの鏡磨師の師匠から伝えられたという心構えと手法、鏡磨ぎの様子が興味深く楽しく夢中になってしまった。「夏の讃歌」は梟助ではなく鏡磨ぎのお客さんが語る話として構成されていて連作の間口の広さを感じます。次作も楽しみ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2021年9月12日
- 読了日 : 2021年9月12日
- 本棚登録日 : 2021年9月12日
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