新宿二丁目 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2019年6月14日発売)
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本棚登録 : 167
感想 : 16
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私は2年前から新宿二丁目に通っているのだよ。
本当に興味深くて。
通うようになったきっかけは、私の好きな人(超ノンケ男性)が二丁目に連れて行ってくれたことなんだけどね。

タイミングよくというのか、約1年前、大学の同級生の男の子からゲイのカミングアウトを受けた。その場で「二丁目に行ってる?」と聞くと、「行ってない」「えー、私は最近よく行っているから、一緒に行こうよー」と約束した。ほどなく彼も、二丁目の常連客となった。

彼から、「なんでひさPはそんなに二丁目が好きなの?」と何度か聞かれた。確かに、そう不思議がるのも無理はない。

私は今のところ男性が好きだし、超マジョリティ。
それでも生きづらい的な気持ちに陥ることがずっと、しばしば、あった。そういう時によく「こんなマジョリティの私でさえこんなにしんどいのに、セクシュアリティとかあるいは出自とかほぼ先天的なことでマイノリティとして生きることになった人はどげんしんどいやろうか」と想像した。

でも、テレビの中のおねえタレントのように、彼らは明るい。明るく見える。
どうしたらそんなふうになれるだろう。そんなふうに振舞えるだろうと思って、彼らのことを知りたい、近づきたいと思った。

そんな思いで、学生の頃からLGBT関連の映画や本は比較的摂取してきた方かと。そして、娘の手がかからなくなってきた頃、ちょうど連れて行ってくれた人がいて、はまってしまった。単純に飲み屋街が好きということももちろんあるのだけど。

そんな私にとって、その街の来し方を教えてくれた本書は本当にありがたい。
ていうか、私は枡野浩一さんの著書を通じて二丁目の伏見憲明さんのことをよく拝見していたので、この本は読まないわけにはいかなかったし、読了した今 a Day in the lifeに行かないわけにいかない。
だーかーらー、早くコロナ収束して!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月14日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年4月14日

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