第1章 感情が変わった
第2章 やる気が低下する若者たち
第3章 他者を軽視する人々
第4章 自己肯定感を求めて
第5章 人々の心に潜む仮想的有能感
第6章 自分に満足できない人・できる人
第7章 日本人の心はどうなるか
という構成。
第1章では子どもの様子から感情の変化について述べている。
怒りを感じ表出しやすくなった。悲しみにくれ、喜びにくい、感情を表出しにくくなったなどの変化を様々な文化的側面(歌、映画など)からも考察する。
第2章では、やる気がもてず、自信をもてない若者が増えていることに警鐘を鳴らしている。
また、若者が集団を好まない傾向にもあると指摘する。
第3章では、親が過度に教師に主張したり、傍若無人な若者が増えていると述べている。自分のことだけに感心をもち、他者を軽く見る人がいるからこそ社会的迷惑行為が増えるという。
第4章では、自分自身への感心の集中と肯定的感覚、さらにその考えを維持したいという欲求から、自己愛的性格が浸透していると指摘している。
第5章では、他者軽視と仮想的有能感のメカニズムを解き明かしている。本人の意識されないところで仮想的有能感が形成されると、他者軽視という態度や行動が表面化する。
第6章では、仮想的有能感と自己愛的有能感は別とした上で、有能感を4つのタイプ、年代別
に分けて考察する。
第7章では、仮想的有能感が今後進むとして、それを断ち切る方法として、しつけの回復、自尊感情の強化、人との触れ合いを提言している。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年8月26日
- 読了日 : 2014年8月26日
- 本棚登録日 : 2014年8月26日
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