なかなか辛辣な感想が多いようだけれど読んだらしっかり面白かった。旬の短い設定の上に、ごちゃごちゃ散漫なセンテンスから無理矢理のこじつけで意味を見出し、暴走するドライブに乗って収束するラストまで衒いない図太さで押し切る。で、いきなりトム・ヨークの左右非対称の両目の瞬きを想起させてぷつんと終わった。唐突なクローズアップは反則技だけどそんなの全く構いやしない。そうだったのか、あの眼差しで二つの意味のQを観察していたのか‥と妙に納得してみたり。強引さと優しさの交わりがあの瞬きなのだね、と私も強引にこじつけてみた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2014年1月13日
- 読了日 : 2014年1月6日
- 本棚登録日 : 2014年1月13日
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