おもしろかった。薄くてサクッと読める。77才のマルケスが書く90才の老人の娼婦たちとの回想録。それと現在の90才主人公が14才の少女に恋する物語が並走する。湿った物語かと思ったらぜーんぜん。武勇伝以外のなにものでもない。まさかのハッピーエンドに舌を巻く。老いたマルケスの願望か。嘗てのマルケスの壮大なスケールには欠けるけれど、優しさと大らかさと軽やかさのある老成したマルケスも悪くない。老いてもなおエネルギッシュ、南米人の気質ですかね。しかし最近は認知症の噂も伝わり、これが最後の作品かと思うとしみじみ寂しい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
コロンビア文学
- 感想投稿日 : 2014年1月13日
- 読了日 : 2013年12月2日
- 本棚登録日 : 2014年1月13日
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