わが悲しき娼婦たちの思い出

  • 新潮社 (2006年9月28日発売)
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本棚登録 : 652
感想 : 95
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おもしろかった。薄くてサクッと読める。77才のマルケスが書く90才の老人の娼婦たちとの回想録。それと現在の90才主人公が14才の少女に恋する物語が並走する。湿った物語かと思ったらぜーんぜん。武勇伝以外のなにものでもない。まさかのハッピーエンドに舌を巻く。老いたマルケスの願望か。嘗てのマルケスの壮大なスケールには欠けるけれど、優しさと大らかさと軽やかさのある老成したマルケスも悪くない。老いてもなおエネルギッシュ、南米人の気質ですかね。しかし最近は認知症の噂も伝わり、これが最後の作品かと思うとしみじみ寂しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コロンビア文学
感想投稿日 : 2014年1月13日
読了日 : 2013年12月2日
本棚登録日 : 2014年1月13日

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