想像より叙景的な文学表現が多く、それはそれで嫌いではないのだけれど、 本題である民俗学としての考証は後半をだいぶ過ぎてからでぐっと面白くなる。文明批判が根底にあると思われるが、時折ギョッとするような侮蔑表現をされているのが気になった。文明人からの視線に基づく観察による矛盾の表出か、もしくは私の思い過ごしか。多少のもやもや感を抱きつつ、後編に期待は膨らむ。いずれにせよ著書の強い知的好奇心と鋭い分析力は大いに魅力的。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
思想
- 感想投稿日 : 2014年7月24日
- 読了日 : 2014年7月24日
- 本棚登録日 : 2014年7月24日
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