なぜこの黒鳥館の主にこんなにも魅せられるのか。彼の美学や哲学はもちろんのこと、なにより頑なに己を貫いたその生き様に共鳴するのだ。それは年代を異にしたこの作品集に垣間みることができる。時に無様であり滑稽である態を真摯に受け止める。不器用な人なんだろうな、と思う。恥の記憶に囚われ産みおとした裏返しの鳥ぶらっくすわん。そうよ、黒く塗り潰せばいい。それもまた真なり。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2013年12月29日
- 読了日 : 2010年4月12日
- 本棚登録日 : 2013年12月29日
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